不妊治療を中止することは、妊娠をあきらめることではありません。

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不妊治療をあきらめても、それがイコール赤ちゃんをあきらめることでは決してないのです。基礎体温表をつけてカップル2人だけでできるタイミング法はずっと続けて欲しい努力です。

 

高度な技術を必要とする不妊治療は最近ますます進歩しています。しかし、基礎体温表をつけて排卵日を予測し、なるべく自然妊娠に近い形で妊娠を迎えるという方法のすばらしさを忘れてはいけません。

高度生殖医療を受けてもなかなか成功しないで、治療の中止を決断したカップルも、2人でできるタイミング法は続けて欲しいと思います。

最近の不妊治療の現場で、基礎体温表を記すということが隅に追いやられている場合もあります。しかし家庭でできる基礎体温表の記入は、その人の体調をセルフチェックすることができるという点にとても重要です。

不妊治療をあきらめることは、妊娠をあきらめることでは決してないのです。高度生殖医療を休止した人で、その検査や治療のストレスから解放されたせいか、思いがけず妊娠したカップルも多くいます。

妊娠に成功したカップルというのは、不妊治療をしたしないに関わらず、全てのカップルが自然な妊娠を望んでいるのです。そんな気持ちを尊重するのが基礎体温表をつけて、タイミング法を試すという方法にあります。

赤ちゃんができないという不妊の悩みを、他人にはなかなか打ち明けにくいものです。最近は、インターネットで不妊に対する情報もたくさん得ることができます。そして、メールによる相談や、同じ悩みを持つ人たちのネットワークなどで勇気づけられた人もたくさんいます。

赤ちゃんを授かるということは医療では解明できない神秘的なところがあり、心理的要素が大きいといつも感じています

不妊治療を止めることを選ぶタイミングについて

 不妊治療を受けてもどうしても結果の出ないカップルもいます。赤ちゃんが欲しいという気持ちは強いと思いますが、いつかは決断しなければならない時がきます。その後の生活を充実させるためにも、この決断の意味は大きいと思います。

 

不妊治療の結果が出なくて、精神的、肉体的、経済的負担の多いカップルもたくさんあります。妊娠して赤ちゃんを育てるということは、そのカップルの人生観、ライフスタイルに関わる問題ですが、どうしても赤ちゃんができなければ赤ちゃんがいない生活も充実させて生きていこうという考え方の転換も必要なことだと思います。しかし、不妊治療を止めることが、妊娠を諦めることではないことを心において下さい。

医師の目から見た不妊治療の止め時とは、次の様な場合です。

  • 女性が40歳になった時
  • 体外受精を5回受けて妊娠しなかった時
  • 生理中のFSHの値が、25MIU/ml以上の時
  • 夫婦で、治療の方針に考え方の違いが出てきた時

そして、高度生殖医療を希望しない人の不妊治療は2年間をめどにすることをおススメします。やめる時はつらく大きな勇気が要りますが、夫婦で乗り切って2人で歩む将来について話し合うきっかけになればいいと思います。結果の出ない努力を重ねることは先も見えないし、ストレスも高まって体調や心身のバランスを崩す原因にもなりかねません。

子どもがいなくても、夫婦が同じ価値観で、健康で充実した生活を送れるよう話し合ってその後の生活を安らかに暮らしていけるようにしたいものです。

 

不妊治療を続けながら、思いがけず自然妊娠することもあるのです。

 

妊娠しにくい原因がわかって、高度生殖医療を視野にいれているカップルでも、治療せずに赤ちゃんが授かることもあります。不妊治療を受けているからといって、自然妊娠の可能性がないというわけではないのです。

 

妊娠しにくいと診断されたカップルでも、男性因子が正常で、女性の基礎体温が正常、卵管の通過性が確認されていれば、自然妊娠の可能性はあるのです。

高度生殖医療を受けているとセックスが治療目的だけになってしまうことがあります。こんなカップルは自然妊娠は私たちには絶対不可能という思い込みがあるからです。しかし、高度生殖医療を行った人で妊娠した人の約75%は意外にも、タイミング法という自然妊娠に近い形で妊娠しているという結果です。高度生殖医療がどうしても必要な人は不妊症患者の約10%に過ぎません。

不妊治療を受けている多数の方に自然妊娠、あるいは自然妊娠に近い形で妊娠できる可能性があるのです。

また、精液検査、黄体ホルモンの検査など、体調や採取の状況などでも大きく変動します。再検査をしてもらうことも大切です。万が一、検査で落ち込んでいるようなカップルがいたら、再検査や他の手法での検査、セカンドオピニオンを聞くことなども案外いい方向に向く力になるかもしれません。

不妊症といわれている多くののカップルに自然妊娠の可能性があるということを頭において、おおらかな気持ちで、日々の生活やセックスを楽しむ気持ちを持ち続けて欲しいのです。

不妊治療シンドロームにならないでください。

 

不妊治療を受けて、不妊治療そのものがストレスになる「不妊治療不妊」の人が多数います。そんな状況に追い込まれないで、前向きな気持ちで治療が受けられるカップルになりたいものです。

 

不妊治療そのものがストレスとなり、不妊症をますます悪化させてしまったり、セックスレスの関係になってしまうカップルも少なからずいます。不妊のカウンセリングでもこのような相談がたくさん寄せられています。

不妊治療に夢中になるあまり、夫婦生活が子作りのみの目的になってしまうこともあります。こんな気持ちになるとセックスすることを負担に感じたり、セックスそのものを拒否したりすることにつながってしまいます。

例えば、排卵日だけにセックスして、後はセックスレスなどということにもなりかねません。

タイミング法においても、妊娠の確率が最も高い日をマークしますが、その他の日にもセックスしないということは妊娠の確率も低くなってしまいます。これでは、自然妊娠の確率を低くしていることになります。

このように不妊治療によって夫婦仲が悪くなったり、セックスレスになるなどネガティブな状態になってしまうことを「不妊治療シンドローム」と呼んでいます。こんな状態では赤ちゃんに恵まれることも難しくなります。そこで解決策として、治療を一時中止することもあります。不妊治療が長引けば、夫婦のストレスも加速されたり、ライフスタイルに対する視野も狭くなります。夫婦でありながら、孤独感を募らせることもあります。

旅行や趣味、夫婦共通の楽しみを持ったり、不妊治療の悩みを持った人と交流を持つのもいいでしょう。

不妊治療にストレスを感じたら、一度治療を中断してみましょう。そして、夫婦ふたりのの生活を楽しんでみることが案外妊娠に近づくこともあるのです。

妊娠しやすい人となかなか妊娠しない人

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妊娠しやすいカップルとは、女性の年齢が若く、病気の程度が軽い人、こんな人が妊娠しやすいというのは容易に想像がつきますが、それだけではないような気がします。多くの患者さんを見て、妊娠という出来事に心の持ち方というのが大きく関わっているように感じられます。

 

妊娠しやすい人がいるとすればそれはどんなタイプの人でしょうか。それを一言でいえば、赤ちゃんができないことをあまり深刻に受け止めていない人、不妊を、生活のほんの一部と的確にとらえている人といえます。

すなわちどうしても妊娠したいとか、妊娠のことばかりで頭をいっぱいにしてその事にいちずに思いつめている人はかえって妊娠できないのです。例えばメール相談やカウンセリングで指導を受けた効果のありそうなことはすべてやってみたい、排卵を1回も逃さない、今周期こそは絶対に成功したいというように一生懸命に取り組んでいる人は、本人の意思とは反対に、なかなか妊娠が難しいという印象があります。

また不妊に対する知識を、本やインターネットで研究し尽くしている「不妊博士」もなかなか妊娠しづらいようにも感じます。不妊について基礎的な知識を持つことは、自分の状態を知り、不妊のプランを自分で決める意味でも大切なことです。でも知りすぎているのも妊娠には至らないようにも感じます。

不妊のことばかり神経を集中させてストレスが高じて、不妊症を悪化させることもあるのです。女性の体は、脳の間脳→脳下垂体→卵巣→子宮がホルモンバランスによって調子を取りながら、生理周期もコントールされています。このバランスを崩す原因が何よりもストレスなのです。

あまり頑張ろう頑張ろうと真面目に取り組むこともストレスをかけて逆効果になるし、パートナーや周囲の人が励ましすぎるのもまたストレスになるかもしれません。

不妊治療には、ステップダウンの選択もあります.

現在の不妊治療には、妊娠というゴールを目指して上り坂しかないようにも見えます。しかし、治療のステップダウンも視野に入れて、セカンドオピニオンも参考にしながら治療の方針を決めていくべきです。

 

セカンドオピニオンとは、現在受けている治療について、わからない点や納得できない点、判断できない点があった時、アドバイスを他の医師のゆだねるということです。他の意見も参考にしながら、治療を休止したり、ステップダウンすることを含めて治療法は最終的に当のカップルが選択するべきでしょう。

また、不妊治療を受けていても、自然妊娠の可能性、あるいは自然に近い妊娠を追求する可能性を追求して下さい。不妊治療しながらその事ばかりにかかりきりにならずに、自由な気持ちで妊娠を求めたら思いがけない結果も出るということです。不妊治療にはにはステップアップもあればステップダウンもあるのです。

体外受精まで上がっていったカップルが、治療を止めたら自然妊娠したケースも多くあるのです。

山登りと同様、急な坂道を高度生殖医療まで上り詰めて息切れしてしまうカップルや、なだらかな道を選んで余裕を持って登り、ステップダウンを繰り返しながら進んでいくカップルなど人それぞれの登り方があっていいのです。セカンドオピニオンに耳を傾けて横道を行く人、休み休み考えながら頂上を極める人もいます。

なだらかな道を通ってハイキング気分でステップアップ、ステップダウンするのも妊娠にたどりつける可能性も大いにあると思います

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

待望の赤ちゃんが授かる秘訣は、メンタルの領域にある?

 

赤ちゃんが欲しいと思って、いろいろ努力している人は多いと思います。検査や治療に高額の費用と長い時間をかけてもなかなか妊娠せずに焦りと無力感に襲われている人もいるでしょう。でも、妊娠は科学だけで解き明かすことのできない神秘的なものなのです。

 

インターネットも普及した昨今、不妊の相談や知識を医院を訪れるだけではなく、ホームページやメールで行うことができるようになりました。

インターネットを利用すれば、海外からもメールでカウンセリングを受けることも可能です。家庭や仕事の事情で外国に住んでいる日本人も慣れない土地で、言葉や費用の問題でなかなか現地の病院での治療が上手くいかないこともあります。そんな人も、メールを通して日本の先生に相談し、帰国の折に直接カウンセリングを受けるという方法があります。

外国で頼る人も少なく不妊に悩む人の孤独感は想像以上だと思います。そんな中、具体的な治療を受けずに、海外でめでたく妊娠した女性がいます。

その女性は後に、日本の先生のメールのアドバイスが心の支えになっていたと話してくれました。メールでのやり取りの中で指導された基礎体温表をつけたり、勧められた漢方薬は海外の漢方薬店で見つけて飲んだりはしたそうです。でも、不妊の原因となりえた子宮内膜症の治療や腹腔鏡施術はやらずじまいでした。もちろんフォローアップも受けていません。

精神的にリラックスして、セカンドオピニオンも効いて、気持ちが落ち着いたことが心身ともにいい影響を受けて、妊娠までこぎつけたのでしょう。

不妊治療を離れて、クールダウンしてみるのも一つの方法です。

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不妊治療はもちろん、妊娠のためのひとつの手段ですが、それだけに打ち込むのもいいこととはいえません。大らかなゆったりとした気持ちを持って妊娠を待つという気持ちも大切です。

 

不妊治療を始めると、生真面目なカップルは特にその事だけに集中してしまうことが多く、妊娠は不妊治療のゴールにしかないと思い込みがちです。しかし、妊娠はそういうわけではありません。

不妊治療で、排卵日に合わせたセックスを指導されると、それにこだわりすぎてかえってセックスの回数が減ってしまうカップルもあります。そしてセックスを楽しむという気持ちも追いやられて味気ない状態になってしまうかもしれません。特に人工授精や体外受精まで治療がステップアップしているカップルは心身ともに疲れ果てていることもあります。こんな状態では妊娠しにくいものです。これを「不妊治療不妊」と呼びます。

不妊治療に行き詰ったり、疑問や不安が起きた時、いったん治療を休止して、一息入れ、自然に任せた生活を送るのもよいことです。そのお休みの間に二人で旅行したり、趣味を持ったりリラックスした生活を送ってみましょう。妊娠という目標だけにとらわれず、むしろ妊娠を隅において、二人の将来を考えたりすることもいいことです。

そんな余裕を持った生活の中で、できれば初歩に戻って二人でできるタイミング法を試みるのもいいでしょう。

「妊娠しなくてもまあいいか!」とか、「妊娠するかしないかなんて神様しかわからないから気楽に暮らそう」なんていうのんびりした気持ちでいれば、諦めかけていた赤ちゃんが思いがけない時に授かるかもしれないのです。

妊娠は神秘的な出来事!自然妊娠の可能性は限りなくあります。

 

医学が進歩して妊娠の仕組みがおおよそわかってきました。しかし、高度な不妊治療によってもなかなか妊娠しなかった人が、タイミング法などにステップダウンして、ほとんど自然妊娠に近い形で、思いがけず妊娠できることもあります。まだまだ、妊娠は神秘的な出来事なのです。
夫婦で妊娠に取り組んでもなかか妊娠できずに、ほとんど諦めかけていた時に思いもかけず、赤ちゃんが授かったということも少なからずあります。

精子の頭部が卵子の透明体を突き抜けて卵子に到達した瞬間、すなわち受精時、卵子はクルクルと回転するそうです。数億個の精子の中から、サバイバルレースを勝ち抜いた唯一の精子が、卵子を回転させる勝利の瞬間の歓喜のダンスです。これを「生命のダンス」と呼ぶ人もいます。妊娠は科学や医学の進んだ現代でもとても神秘的な出来事と言わざるをえません。

赤ちゃんが欲しいという気持ちがあっても、不妊治療を受けるには勇気がいりますし、経済的負担も大きなものがあります。何より受ける女性の精神的、肉体的負担も大きいのです。みんなが自然妊娠したいのは当然のことです。

不妊治療をした人で、いったんその治療から離れ、一休みすることによって気持ちがリラックスしたせいか、フォローアップを試みて妊娠した女性もいます。いちずに思いつめて不妊治療を受けていた人がその重圧から解放されて自然に近い方法で妊娠することもあります。

また赤ちゃんをなるべく早く欲しくてもなかなか不妊治療の結果が出ずに、焦りが募り、ステップアップ続け、体外受精まで進んでしまったある女性は長期間にわたる不妊治療のプロセスで、心身ともに消耗してしまったといいます。費用も莫大に罹り疲れ果てていました。そんな彼女も不妊治療のクールダウンの結果、赤ちゃんを授かることができたのです。

本当に妊娠とは理論では解き明かすことのできない、神秘的なものがあるとつくづく思います。

より自然な妊娠のためのフォローアップとは?

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赤ちゃんがなかなか出来なくて不安に思っている人が数多くいます。そこで不妊外来を受診し、医療や化学の力を頼って、高度生殖医療まで進んでしまうケースもよくあります。しかしカップル自身の問題である妊娠を納得のいく方法で迎えたいと思っている人もいるはずです。

 

カップルが仲良く充実した生活を送っていても、なかなか赤ちゃんに恵まれない場合もあります。もちろん、自然な形の夫婦生活から妊娠できれば問題ないのですが、全てのカップルがそんなわけにもいきません。そんな時、不妊外来を受診して、人工授精、体外受精など高度生殖医療を受けてめでたく妊娠できる人もいます。「しかし高度生殖医療を受けることが果たして生物界の自然の倫理に照らし合わせてどうなのか、」、「子どもは天からの授かり物という考えは持てないのか」などと疑問に持つ人もいるはずです。

妊娠だけではなく、その人独自の考えを持って納得のいく生き方をするということも大切なことではないでしょうか。価値観も多様化する中で、「妊娠の質」が求められていると思います。

不妊治療が、精神的、身体的ストレスを伴うことを実感した人も多くいます。不妊治療が不妊を悪化させる「不妊治療不妊」なる危険もあります。赤ちゃんが欲しいイコール不妊治療と簡単につながらないはずです。この間にいったん、ベースキャンプをおいてより自然な妊娠のためのフォローアップを試してみて下さい。

基礎体温表の記入や血液検査の次が必要と判断された場合には、身体をサポートするための漢方薬、飲み薬の排卵誘発剤などの使用を視野に入れましょう。でも、目指すものはより自然な妊娠ということに変わりはないのです。